基本的にぐーたら

プログラムを始めた学生の雑記

ブラック研究室に耐えられず

昔話というか、愚痴を書きます。

僕がB4(大学4年)の時に所属していた、ブラックな研究室の話です。

基準が僕の大学にしかなく、全国的に見たらましな部類に入るかもしれません。ブラック企業大賞2013でノミネートされた東北大学に比べたら、天国なのかもしれません。

それでも、一時期死んだ方がマシじゃないかと真剣に考えましたし、今の教授に拾ってもらえてなかったら僕は退学して既卒就職していたことでしょう。実際に退学届けを提出するところまで進んでいたので。


現状

自己紹介にも書きましたが、僕は元研究室で大学生活最後の一年を過ごした後、そのまま大学院に進学するはずでした。

しかし、僕は元研究室の環境や教授の方針に耐えられず、進学も入学金を既に振り込んでいたため取り消せないので、入学後直ぐに退学して既卒就職する計画でした。

親とも相談し、やむを得ないという結論に至って実際に退学届も準備していました。


少し想定外だったのは、退学には担当教授、つまりここでは元研究室の教授の許可が必要だったことです。

とにかく外聞を気にする教授で、僕はその教授の直属の学生でしたし、そのまま退学を願い出ても許可が下りることはないでしょう。

教授の顔も見たくなかった僕は大学の相談窓口へ助けを求め、大学を辞めさせてもらおうと考えていました。

その後、窓口から連絡を受けた別の教授が拾ってくれて、僕は心機一転、大学院生として研究を続けています。


hutabah.hatenablog.jp


ぶらっくな研究室


僕が所属していた研究室はブラック。異論は認めない。


教授のストレス解消時間

研究室のゼミって、平均で週に何コマあるんでしょうか。

僕の元研究室は、前期だと週5コマでした。同大学の他研究室が1~3コマなのを考えると、少し多めであることがわかります。

まあそれでも、ゼミの時間なんて教授の匙加減なので仕方のないことです。よその研究室は自分の研究に使える時間が多くていいなとは思っていました。


そのうちの1コマが、1週間の進捗報告なのもいいでしょう。

そのうちの2コマが、研究分野の基礎的知識に関する授業なのも、B3までの授業で詳しく習わなかった分野のため必要なことです。

しかし、残りの2コマがキツかった。

それは、自分たちの分野に関連するとはいえ研究に直接関係のない内容を、生徒が調査して教授たちの前で説明する、という内容でした。

研究に直接関係ない知識でも、幅広く身につけることで新しい発見があるかもしれないため学ぶ価値はあります。しかし、その授業形式が最悪でした。


学生が事前に勉強したことを発表すると、教授はひたすら意地の悪い質問を投げかけ、言葉の揚げ足を取り、ちゃんと解けるまで終わりません。

僕の日本語が拙いせいで分かりにくいかもしれませんが、とにかく教授がネチネチと重箱の隅をつついてきます。そして、出来なければ怒鳴られます。

この時間中、教授の顔はにやけているか仏頂面かの2パターンしかありません。

僕らはこの時間を、教授のストレス解消時間と呼んでいました。


意味のない進捗報告

毎週一コマ分の時間を使って、元研究室では進捗報告会を開きます。

基本的に、発表者と教授が実験結果や今後の予定について話し合い、他の人はそれを聞いています。

ある日僕はここで、今後の方針を報告しました。こんな感じで実験を進めていきます、と。

教授もそれに許可を出し、先輩の協力の元実験を進めて、当然それを毎週報告していました。

そして1か月後、おおまかなデータを取り終えたので報告すると、急に「なんでこんなことをしたんだ!やり直せ!」と、自分が許可を出したことも忘れて怒鳴り始めました。

ちゃんと報告していたし許可ももらっているのですが、と反論してもそんなことは関係ないと一蹴され、1か月分の成果を捨て、実験をやり直すことになりました。

ちなみにその時の実験結果になんら不備はなく、その後の研究に使うには充分なものでしたし、先行研究の先輩と同様の条件でもありました。

完全に教授の好みで否定されました。


教授は僕たちの報告をちゃんと聞いていたのでしょうか。

わざわざ毎回TeXでしっかりとした資料を作る意義が見出せません。


長大な実験時間

研究なんてものは大体そうだと思いますが、元研究室の実験も非常に時間がかかる部類のものでした。

一回の実験で、朝の9時から夜の2時までぶっ続けだった日もあります。

仕方ないことですが、これもなかなかにストレスがたまります。


眠る暇もないM1

なによりも大変なのは、M1(大学院1年)になってからです。

元研究室では、B4の面倒をM1が見ます。

分からないところを教えてあげる、程度ではありません。全てです。

分からない問題は当然、パソコンのソフトから実験設備の使い方まで、研究室で利用するものは全てM1が教えます。

研究の方向性も、こうしたらいいんじゃないかと一緒に考えます。

そして、実験設備が大変高価であるためか、B4が実験を行う時には必ずM1以上の人が付き添っていなければなりません。

先に述べたように、実験で1日以上潰れることはよくあります。

M1は後輩の面倒だけで殆どの時間を失ってしまうのです。

担当する後輩は1人ではないので、それが3倍4倍と増えていきます。

ただでさえ、自分の研究や大学院の授業で忙しいのに、です。

M1は基本的に寝る時間を持ちません。

そこにさらに、教授がとにかく学会に出ろと口うるさく催促してきます。

学会発表も抱えてしまったらデスマーチの始まりです。

とにかく多い留学生

元研究室には、留学生が毎年数名やってきます。

おそらく教授の点数稼ぎでしょう。

留学生は凄く優秀で優しい人たちですしいい刺激になることは確かなのですが、ではその面倒は誰が見るのかといえば、当然研究室の学生です。

僕はB4の後期から留学生の1人の面倒をみていて、銀行口座の準備から国民年金の手続き、炊飯器の購入までいろいろなサポートを行いました。

それ自体に報酬は出るので問題ないのですが、世話はM1になっても続きます。

実験の付き添いももちろんしなければなりません。

負担が倍増です。

ちなみに報酬は15時間分までしか出ません。それ以降はサービス。

足りるわけがない。


アカウント凍結


元研究室にはコアタイムが設定されており、それに遅刻するごとに1つマークが付けられていきます。

そして、ある程度たまったら研究室のアカウントを凍結すると言われています。

アカウントが凍結されるとパソコンにログインできないので、研究を進められなくなってしまいます。

そうでもしないと研究室に来ない、やる気のない学生もいるので仕方ないことかもしれませんが、脅されてする研究に価値はないでしょう。

過去に止められた学生もいるようなので、研究させる方便というわけでもなさそうです。

自発的に学び始めるような環境を作ることが教授の役割ではないかと常々思っています。


じだいさくごな教授

ブラックなのは研究室だけではありません。

その元凶となる、時代錯誤な教授がいるのです。

全てを書いていたら量がありすぎて収まらないので、彼の名言だけ抜き出していきます。

死にそうになるくらい働け

その逸話を山ほど抱えている僕としては、何を書いていけばいいか悩みますが、とりあえず教授の時代を読めていない感じはこの言葉が一番表せている気がします。

「死んでしまってはいけないが、死にそうになるくらいは働いた方がいい」


努力の大切さを伝えたいがための例えでしょうか?

いいえ、違います。教授はそのままの意味で言っています。

「徹夜しろ、成果を出せ、そして死ぬな」


意訳するとこんな感じ。最後のはツンデレかな?

これは卒業式の後に、僕たち学生に向けて話した言葉です。

過労自殺が問題になっていることを知らないのでしょうか。

何事にも最善を尽くすことは大切ですが、そういう意味で言っているわけじゃないんでしょうね。


そういうことは言わない方がいいよ

これは、僕が研究室を移ることを伝えた時に言われた言葉です。

研究室のブラックさや教授の理不尽な行動を、僕が大学の相談窓口に話したことを指しています。

本当に驚きました。そしてショックでした。

僕が耐えに耐えて、それでも耐えきれずに相談した内容をは、「すぐ弱音を吐く人間」だからと一言で否定されました。

なによりも、すぐ弱音を吐く人間と思われるから、という部分に納得がいきませんでした。

教授は僕たちのことを理解しようともしてくれません。


え、みんなもう帰ってるの?(22時)

教授にとって、徹夜して研究することは当然のことでした。

僕が研究室を移ることを伝えた時も、「あまり徹夜していなかったのに何が辛かったんだろう」と本気で考えていたようです。

朝の7時に帰宅して、11時に研究室に戻ってくる生活を少なくとも3か月は送っていたんですが。

教授にとっては少ない部類に入るようです。

研究することを仕事としている教授と、同じ時間リソースで考えられても困ります。いや、それにしても酷すぎます。


彼を見習え

僕らの代の同期は、それはもう徹夜を繰り返して研究を仕上げ、土日も返上し、教授のアカハラまがいの物言いにも耐えてきました。

そんな中、1人だけ研究室に殆ど来ることなく、研究も全て先輩にしてもらい、研究分野の知識など何一つ理解していない同期がいました。

教授が何度注意しても態度を改めることがなかったため次第に教授もその同期に注意しなくなり、その同期が研究室をサボっている横で僕たちに徹夜しろと指示してくるのです。

なにこの理不尽。

そして、卒業間際の研究引継ぎに関して、その同期が一番綺麗にまとめていました。

そのことを指して、「彼を見習ってキチンと引き継ぎ資料を作りなさい」と全員を叱るわけです。

確かに引き継ぎ資料はちゃんと作っていますが...。

もう何も言いません。




おわり

ここまで書いたことは、僕が経験した一年間のほんの一部です。

正直書き始めると止まりません。かなり省いて載せています。

そしてほぼ愚痴と悪口になりました。すみません。

これを書いて何がしたかったの?と言われたら、特に意味はないです。

ただ、ブログというアウトプット出来る場を得たので、愚痴を書きたくなっただけです。


僕たち元研究室の学生は、会話の殆どが研究室に対する不満になっていたほど病んでいました。

進学希望だった学生のうち2人は「この研究室はヤバイ」と気づき進路を進学から就職に変更しました。

僕も違う研究室に移りました。

このようなブラック研究室は全国各地にあるのでしょう。

給料をもらえない分、ブラック企業よりたちが悪いです。


僕はこの1年で、本当に辛いときは耐える必要はないということを学びました。

逃げるは恥でもなんでもなく、とても役に立つことなのですから。